本が良い

読書家とかいう訳ではなく、本を読めば教養がつくとか知識が高まるとかいう世間のありきたりな情報を若い頃にキャッチしたので事あるごとに読んでいた。当時は同じくらいの年代の人なら友達と遊ぶとかデートだとかいう方に勤しんでいたのだが僕は友達も彼女も作れなかったのでそういう世間一般の楽しい過ごし方ができず、だからなおさら本に傾倒していた。なので結局、選ぶジャンルは自己啓発のようなものばっかり。実践もした。役に立ったり立たなかったりした。

今でも本は好きだ。若い頃よりも少しマシに世間の人間と関われるようにはなったのでジャンルも彼らの話題に合わせたものが多少は入った。でも自己啓発≒生き方に迷ったらどうする?といったようなものを相変わらず好んでいる。ただ、こう生きるのが正しいとかこうすれば成功者になれるとかいうものはもう入手しない。この僕に合わない事が解ったから。

最近、ものすごく好きになれた本は、phaさんという方の書いた【しないことリスト】。借金玉さんという方が書いた【発達障害の僕ができる人になれた凄い仕事術】。どちらも、弱い自分を肯定してそれなりに生きるという本であり、僕にとってはまさに心の栄養になった本である。こんな人がいて、こんな人が本を書いてくれた事に感謝したい。こういう本に出合えた僕は運が良いと思った。