彼女に何度も感謝した

これも発達障害の特性の一つなのか或いは俗に言われる【方向音痴】というものなのか、僕は設定された目的地への道順を何度も間違う。また、広域道路地図をみて道順を計画しても目的地に辿り着けない事が多い。母親や交際中の女性や友人知人と同行している場合は結構な顰蹙を買っていた。母と、交際中の女性に関しては僕の発達障害を理解し始めたので最近は容認しているが、友人知人からの顰蹙は恐怖を感じる程容赦ない。

ただ僕にも(争いを避けるため公言しないが)言い分はあって、

①道順を何度も間違う。については、一度くらいのドライビングでは記憶できないし再訪するまでの期間が数十日も空いたら忘れる。その間に仕事や、人付き合いしながら生活スキルの勉強してれば不要なものは脳から淘汰されるのは当然だと思う。

②広域道路地図を見て道順を把握していても道に迷う事についてはもっと言い分があって、地図に書かれた道路の番号通りに進んでいるのに標識に書かれた道路の番号が突然違うものに変わっていたり、同じ番号の道路が数本に分かれていたり、一つの道路に他の番号も入り混じった表記になったりするが取り敢えず進むと違う番号に変わっていたりで違う方向へ案内されてしまう。目的地名も考慮の中に入れていても、進むうちに表記がその地名の向こう先の地名になったりする(単純に手前から順番に表記すればわかりやすいのに)。挙句に、地図には書かれている道路が実際行くと無かったり、地図に無い道路が出現していたりしてパニックを起こす。いつでもその年の地図を使っているにも関わらず、である。酷くない?。これも人間関係同様におかしな事態がおきても臨機応変に対処しなきゃならないんだろうか。地図までも。

いままでは自分の脳を鍛えるためと思いナビは使わなかったが今の状態では応急処置として、スマホのナビを使うことにした。そしたらこのスマホ、近場なら最短ルートを教えてくれるものの近くにインターチェンジがあるとそれを案内する。ハイウェイに乗るのが最短ルートですというのか。間違ってはいないが…正しくもないだろう(公団の回し者かオマエは)。

結局、彼女とのドライブでは助かったりするがハイウェイ以外の道を探すのに苦闘したりする。まあ、しょせん機械なのでどこもでも宛てにせず、やはり自分の感覚を鍛えるしかないと思い治した。

今日もドライブでまた道の目途をつけられず彷徨って時間を無駄にした。何度も彼女に謝った。言葉では許してくれるがいつまでもつか解らない。でも彼女が僕に呆れて去っても感謝の氣持ちは違う形で述べるだろう。